現代時評《コロナに「ええかっこしい」は通用せん》山梨良平

新春には決してふさわしいとは言えないが、コロナの話である。何しろ国民の行動をこの年末年始をドタバタで終わらせたいとしか思えない
状況が続いた。 すべては決断力のない首相と都知事だからだとしか思えない。都知事は「国に判断を委ね」、首相は「国民に自助」せよと丸投げだ。いったい何のために都の公務員を率いて君臨しているのだろう?まさか「ええとこどり」のためなのか?首相は首相でGO TO トラベル といったかと思えば年末年始は密を控えて…。更なる手を打つのかと思えば「菅内閣は、国民の皆様の命と暮らしを守り抜くことを固くお誓いし、感染拡大防止と経済回復に、引き続き総力を挙げて取り組んでまいります。皆様と共に、この未曾有の国難を乗り越え、ポストコロナの新しい社会をつくり上げてまいります。」と年頭所感。ところが全く具体策には触れないで話はデジタルに映った。

東京都で1300人を超える感染者が出たと12月31日に報告されて翌日の首相官邸ホームページに掲載されたのが上の所感。

そうしているうちに都知事が「緊急事態宣言」を国に出すよう要請したとのニュース。これらの一連のニュースを読んでいると、まさに「責任のなすりあい」でしかない。例えば地方の小さな県ではなんとか抑えこもうと独自の政策をとっている例もある。成功例がイソジン知事の隣の和歌山県。知事が年末に県民向けに出した「 新型コロナウイルス感染症対策(その47) ‐データの示す急所‐」というメッセージが圧巻である。
ここですべてを紹介するわけには行かないので、あとでしっかりとお読みください。

和歌山県知事メッセージ

馬鹿みたいに「国に非常事態宣言を」とか「国民に自助を要請」とか言ってる場合ではないのだ。もちろん和歌山県は失礼ながら小さな県だ。ほとんどが山である。しかしそれだけに知事のメッセージも伝わりにくいのではと思うのだが、末端の県職員や市町村の職員がメッセージをしっかり受け取って県民に伝えているのではないかと考える。称賛に値すると思うのは筆者だけか。

テレビをはじめマスコミに突出している知事たちの馬鹿馬鹿しさには驚く。イソジン知事に雨合羽市長、イソジン・雨合羽コンビの「都構想」なる住民投票の浪費、みどりの狸の東京かるた、おまけに名古屋市長のリコール運動。
忘れていた、「維新」が壊した大阪の医療 コロナ禍があぶり出した厳しい現実 病院・保健衛生機関の統合民営化」とは、自衛隊に救援を頼んだ大阪の長周新聞の記事である。ぜひお読みください。

ざっと見ているとやはり無能、目立ちたがりがマスコミに突出して出ているが、地味ながら着実に事績を上げているのが和歌山県のような知事だ。そういえば子供のころ「ええかっこしい」は嫌われたが、今は違うようだ。