【609 Studio】email newsletter> 2020年9月1日 No.965(抜粋)

◇◇現代時評《安倍辞任》:山梨良平

突然を装って安倍首相が辞任した。麻生や甘利がこのところ妙な動きをしていた。例えば自民党の甘利明税制調査会長は8月16日のフジテレビ番組で、新型コロナウイルス対応のため、連続勤務となっている安倍晋三首相の疲労蓄積を心配した。「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」と述べた。甘利氏は首相側近。12日に1時間近く2人で会談している。
また麻生太郎は「あなたも147日間休まず働いてみたことあります?」 と安倍首相をかばった。
働きすぎの安倍首相を二人してかばったわけだ。これが事実なら休めばいい。筆者など素直にそう思っていた。ところが任期一年をのこして突然の辞任だ。誰だってその裏を読もうとするだろうが、一時間に及ぶ辞任会見は表向きの「花道会見」で終わった。きけば一社ひとりの質問制限だったとか。それなら各社連携して追及すればいいだけの話。そんな知恵も働かないのかと情けなく思った次第である。安倍を史上最長という記録を達成させるためにあの会見があった。

今一つ思うことがある。今世界中でコロナが猛威をふるっている。そのさなかの最高責任者の辞任だ。勿論ご本人の体調悪化が原因だろうが、ひょっとして我が国にはコロナ対策に使う金が枯渇しているのではないか。コロナ対策で「休業要請はしても休業補償は国ではなかなかしない。」医療現場も悲鳴を上げているが「マスクを何枚配った」とか「雨合羽を・・・」なんてまるで戦前の竹やりでB29と戦えって言ってるようなものだ。
思えば外交の安倍という意味のないばらまき外交をこの7年間続けてきた。
60兆とか言われている。驚きの額である!

「医療崩壊が起きる」とは政権側からこの春以降流されていた戯言だ。起きないように手当てするのが政治の力だ。休業要請もしかり、何の補償もせずにお願いベースでは、生活のかかっている国民はたまったものではない。ばらまきをしなかったら医療体制の崩壊の危惧もなかったかもしれない。

安倍辞任はそんな中で行われた。体調不良が原因だという。この点は気の毒としか言いようがない。かくなる上は十分な治療と休養を取ってこの8年足らずの間の数々の国民の疑問に答えてもらいたい。

次の政権に期待できればいいのだか。

◆編集長から:片山通夫
安倍政権が終焉を迎えた。この件に関してはマスコミが大騒ぎしているのでしばし静観したい。  いささか古いニュースだが興味ある話を知った。

「ガーリャに会いたい」ロシア人少女との交流記す 幼少期の戦争体験を小冊子に 秋田

記事の中で《元は優しい心を持った「普通の人」が多くの人を殺したり、略奪を繰り返したりする。「戦争は人を狂わせてしまう」。佐藤さんはそう思う。》とあった。 佐藤さんは旧樺太でガーリャという少女と友達になった・・