晋三氏の憂鬱 《妙案》片山通夫

4月22日の朝日新聞に《正恩氏「自分の度胸と合う」2泊3日米ポンペオ氏を歓待》という記事が掲載された。

何でも《北朝鮮を3月末から4月初めにかけて極秘で訪問したポンペオ米中央情報局(CIA)長官を、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が自ら歓待していた。北朝鮮関係筋が明らかにした。面会は3、4回に及び、米朝首脳会談の開催に向けて前進したとされる。現在もCIAとみられる米政府高官が北朝鮮入りし、会談に向けた調整が続いているという》

晋三氏は呟いた。「だから朝日新聞は嫌いだ。これじゃボクがわざわざドナルド(米大統領)に会いに行ったことが、帳消しじゃないか」

何か人気の上がる妙案はないか考えてみた。官邸の連中はだめだ。何の妙案も持っていない。

ふとフェイスブックをのぞいてみた。

誰かがこう書いていた。

北朝鮮は見返りを求めるだろうという推測がある。当たり前である。我が国がアメリカ、および駐留米軍に対して、どれほどの見返りを与えているのか。そして全く入り込むすきのない日米地位協定をみて、「北朝鮮の見返り期待」を

よく言えるものだと呆れる。そんな暇があれば、アメリカに対して、武器を買わされないように交渉し、日米地位協定に泣かされる国民を救う政治を、対米交渉を開始してはいかがかとお勧めする。

 無名の男が書いていた。これは妙案だ。国民的人気が高まる可能性が高い。

「しかし・・・・」晋三氏は頭を抱えた。
「そんなことボク出来ない・・・・」