晋三氏の憂鬱 《けじめ》片山通夫

昔「けじめなさい」という歌があった。
作詞:売野雅勇 作曲:馬飼野康二 近藤真彦の歌で、 出だしはこんな感じだった。

ケジメ ケジメのないあなた(ダメダメ BABY)
ケジメ ケジメなさいあなた(本気で BABY) (YOU&ME CRAZY×2)
優しさにつけこむのはいけないね (Fuuuu NO NO)

晋三氏は相変わらず憂鬱である。サガワ氏の証人喚問も無事に終わったというのに。
自民党や晋三氏の言う「けじめ」と野党のそれとはまったくかけ離れているということだ。
晋三氏は「政府としてもけじめをつけるのは当然」とは口走ってしまった。けれども、その「具体的なけじめのつけ方」は、まったくわかっちゃいなかった。いや、もしかしたら、「けじめ」の本来の意味も理解していなかったかもしれない。
しかし、野党は「けじめをつける」とは「辞職すると受け取っている。もしかしたら大方の国民もそうなのかもしれない。

「部下の不祥事、その責任、トップが取るっていうの、これ当たり前なんですよ。世の中の常識なんですよ。この案件のけじめ、誰が取れるかと言ったらトップなんですよ、あなたなんですよ」と自由党 山本太郎参院議員などは攻め立てる。
晋三氏が「けじめをつける」なんて、国会の場で口走ったために、「けじめ」が一人で歩き出した。
その夜、妻は鼻歌を歌っていた。
ケジメ ケジメのないあなた(ダメダメ BABY)