まだまだ・晋三氏の憂鬱 《深刻さの度合い》片山通夫


3/19  参議院予算委員会で太田理財局長は、共産党の小池晃書記局長 の質問に答えて「昭恵 夫人の名前が記載されていたのは首相夫人なので」と答えた。小池書記長は「重大な発言だ。国会議員以上に配慮しなければならない存在だから文書に登場した 」と語気を強めた。

その夜、自宅で。

晋三氏「太田も正直すぎる。大体純粋培養の点取り虫は機転が利かん。東大だの財務省だの、若い時から偏差値ばかりの輩には政治はわからん。この際、財務省を解体してしまおうか。大体、歳入と歳出が同じ役所にあること自体がおかしいのだ」
晋三氏にしてはすこぶるまともなことを考えていた。しかしホントはそれどころじゃないのだ。

《麻生財務相が「大体、昭恵さんの事件なのだ。なんで俺が詰め腹切らされるんだ」と凄んでる》と官房長官が先ほど言ってきた。

 晋三氏「日刊ゲンダイがボクの体調のこと書いてたけど、ホント、こっちも深刻だ。昭恵も問題だが、それよりも麻生が開き直りつつある。こっちが一番深刻だ。麻生が辞めたらボクはどうなるんだろう。世間では内閣が持たないというんだけど」

晋三氏は「麻生財務相の辞任だけは避けたい。財務省の一部の官僚だけが忖度して、こんな事件になったという解決が一番いいといったのは誰だったかな。それが麻生の辞任にまでゆくと、ボクちゃんは・・・。それにしても《忖度》って言われたってそんなもの、ボクにわかるわけないじゃん。ボクに人の心が読めるわけないし。。。」

晋三氏は深刻な事態に頭を抱えた。
こんな時にも妻はどこかへ出かけている。