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「春まだ浅き・・・」:片山通夫

もう来週には立春を迎える。立春の前日が節分。季節の分かれ目を言うとか。ことさらこの立春の前日が節分と言われるのは、一年の境を冬から春へ移る時期をさすことによるそうだ。話は変わるが、鳩山政権が沖縄普天間基地の移設問題で揺れている。今週初めの名護市長選で民主党も押した基地移設反対派の市長が当選し、余計この問題を難しくしているように見える。

▲平野官房長官が26日の記者会見で、沖縄の普天間基地移設問題に関して「地元の民意を斟酌しない」旨発言した。琉球新報によると官房長官の発言は次の通り。「一つの民意の答えとしてはあるだろうが、検討の上で(選挙結果を)斟酌(しんしゃく)しなければならないという理由はない」

▲この平野官房長官の発言がきっかけに、沖縄からは、ごうごうたる非難の声が出始めた。官房長官にしてみれば、「移設先に関してはフリーハンドで臨みたい」ということだろうと斟酌できる。日米同盟を確固たるものにする為に5月までの期限ギリギリまで世論の動向を見極め、アメリカの意向を読む腹なのかもしれない。しかしである。「フリーハンドで臨む」ということは、沖縄以外、もっといえば、県外・国外にその移設先を考えるということにもなる。

▲残念ながら、鳩山政権、平野官房長官に妙案があるとは思えない。むしろ時間稼ぎの迷走と言ってもいいのではないか。アメリカに対する遠慮なのか、国民を欺く手段なのかとも考えられる。平野官房長官の発言からは、妙案をその腹の底に持っているようには見えないのだ。一国の政治家、それも官房長官という要職にある者が、沖縄問題だけにかかわらず、このように軽い発言に終始しているようではこの政権の命運は早晩尽きるだろう。この点を政権を担う人々は留意すべきだ。

▲節分は2月3日。その翌日は立春。しかし普天間基地問題のみならず、鳩山・小沢両氏の政治資金問題も予断を許さない状況の中では、節分を目前に控えても政権の春は程遠いようだ。 歌舞伎では三人吉三の一人、お譲吉三が「「ほんに今宵は節分か。西の海より川の中、落ちた夜鷹は厄落とし、豆だくさんに一文の銭と違った金包み、こいつァ春から縁起がいいわへ」と見えを切る有名な名セリフがあるのだが、国民は民主党の「金包み」が気になる。