徒然のサハリン「選挙の話」:オリホヴィク 美香
投票は、学校などを会場に行われます。選挙はお祭りで、私の勤める大学も投票所になるのですが、風船や花を飾りとてもにぎやかです。時間内には民族アンサンブルのコンサートが行われたりもします。今年は若者の関心を集めるため、当日の夜、結構有名なDJを呼んで野外大ディスコ大会が行われるのですが、18歳以上25歳以下の人が対象で投票をすると入場券がもらえるということになっています。若年層の投票率を上げるというのは、大変なのです。
さて、ロシアの選挙は私には権利がないのですが、日本の国政選挙については「在外選挙」という制度があり、外国に住む私たちにも参政権があります。ただし、こちらでの投票は告示後2、3日後に2日間程度で行われるのです。今年の夏のように国会解散から告示まで長い期間があればよいのですが、どんな政党があって、だれが立候補していて、どんな政策を掲げているかじっくりと調べる時間がないのです。もちろん、こちらの投票所では自分の選挙区にはどんな政党や候補者がいるかは掲示されませんので、自分で調べていかなければなりません。投票用紙を封筒詰めにし、東京まで総領事館の職員が運び、各選挙区の選管へ郵送されるという、万事手作業なので、このような日程でないと日本の投票日に合わせることができないらしいのですが、この高度情報化の時代、なんとかならないものでしょうか。外国に住んでいるからこそ、真剣に日本の将来を案じている人もいるのです。