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「蟹工船」を読もう!

takiji_kanikousen.jpg「蟹工船」が馬鹿に売れているそうだ。
1929年に発表された小林多喜二のプロレタリア文学である。
オホーツクの北、カムチャッカ沖で蟹を採り缶詰にまで加工する蟹工船。
この「工場」を舞台に、過酷な状況下で働く労働者の物語である。
(写真は「蟹工船」新潮文庫)

 この小説が今年になって爆発的に売れたきっかけは、作家の高橋源一郎さんと雨宮処凛(かりん)さんの毎日新聞での対談で格差社会をめぐる話題だったようだ。
雨宮さんが
「『蟹工船』を読んで、今のフリーターと状況が似ていると思いました」
高橋さんが
「偶然ですが、僕が教えている大学のゼミでも最近読みました。そして意外なことに、学生の感想は『よく分かる』だった」  (この稿毎日新聞)

いわゆるワーキングプアーもしくはその予備軍が最初に共感を覚えたというところかもしれない。

そしてブームに火がついて書店では新潮文庫が平積みされるまでになった。
「多喜二もびっくり」だと思う。

「格差社会」を推し進めた小泉・安部両氏もまさか蟹工船が売れるとまでは思わなかっただろう。
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