DVD「アリランの流れる島」予告編
この映像は1999年から2004年にかけて、韓国とロシア・サハリンで撮影したものである。単純に「サハリン残留朝鮮人の記憶」をインタビューした映像で構成した。作り手としてはいささか物足りない気持ちが今でもある。しかし彼らの経験した歴史は私を圧倒した。言い訳ではない。彼らの話はなまじの撮影や編集過程を受け付けなかったのである。
2000年2月にサハリンから500世帯1000人の祖国・韓国への永住帰国を見た。2008年4月現在、祖国・韓国に帰れる日を待っている1000余人の人々がいる。彼らの願いは「祖国で死にたい」という悲壮なものだ。私は日本人として彼らの切実な思いを遂げさせてやりたいと思う。しかし個人の力では何も出来ぬと己が非力を嘆くばかりである。せめて彼らの思いを映像に残して、サハリンに住む彼らの子孫たちが「なぜ自分たちがここにいるのか」を知るために、また日本や韓国の、いや世界の人々に「今もサハリンには3万人あまりの朝鮮人たちが住み、祖国を慕いながら暮らしている」ことを知っていただきたい。
この「アリランの流れる島」に挿入した「サハリン・アリラン」は2003年夏にサハリンで生まれた。