「冬の旅」

先週から寒気に覆われて寒い日が続いている。この頃の季節を「寒中」とよばれこれが節分まで続くそうだ。そういえば21日は大寒。寒いわけだ。
先日韓国の友人から電話があった。韓国は中国と同じように旧暦でお正月を祝うという。彼はこうも言った。「陰暦のほうが人間的ですよ。時には曖昧なところがあって。それでいて季節に敏感なんですから。韓国の農業は今でも陰暦を使っているんです」
筆者はこの友人の言葉の「人間的」という部分に感動した。そこでというわけではないが、早速この前の日曜日に鯖街道を北へ走った。無論カメラを積んで車には冬用のタイヤを付けて…。
京都から滋賀県を抜けて福井県小浜市までは山道。京都市内を北へ進み八瀬から大原を抜ける。このあたりはどんよりとした曇空で道路こそは除雪が完全になされていいて(ちょっと失望)走りやすい。道路わきには雪が多々残っている。
滋賀県から福井県へ入ってしばらく行くと熊川宿という宿場が鯖街道にある。最近は「道の駅」があり、そこが鯖街道をゆくドライバーにとっての現代の宿場・・・。
その道の駅の後ろに昔ながらの宿場町を再現?した街並みが保存されている。
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この宿場は若狭の海で揚がった鯖を若狭で一塩して京の都に運んだ街道だとか・・。話に聞くと一晩で塩が程良く利いた鯖に仕上がっていたという。余談だが京都の町では鯖寿司を扱うところが多い。
しかし雪道にはなかなかお目にかからない。小浜の町に着いたが全く雪がない。
「これじゃ写真にならんな」
半分諦めて今度はもう一本西側にある鯖街道(鯖街道は何本もあるのだ)を京都へ向かった。名田庄という山里を過ぎようとした頃から雪が降ってきた。あたりはみるみる白い化粧をしてゆく。時折車から降りて写真を撮りながら美山に着いた。ここは茅葺の家がたくさん残っている村落。もうこの頃になると雪も本格的だ。その後週山街道を避けて、鞍馬へ出る山道をとった。峠越えがいくつかある。
期待の雪道に会えたのは言うまでもない。
雪道。筆者はようやく「本格的な冬」に遭遇できて充実した冬の旅を経験したわけである。