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連載「サハリン物語(Web版)」ヴァーリャの半生

戦争が終わった

 だから、日本が戦争で負けたと聞いたときは、奴隷のような生活から解放され、やっと祖国に帰れると皆が涙を流しながら喜んだと言う。しかし、その喜びも束の間。そのときは、誰も思わなかった。いや、想像もできなかった。今まで以上の苦しい日々を送らなければならないとは。韓国や日本では開放記念日(終戦記念日)が8月15日と聞いたことがある。ところが、サハリンでは9月3日なのです。

日本本土と違って、2週間以上もソ連兵との激戦が続いた。日本の敗戦の気配が濃厚になってきたとき、ここでは朝鮮人には忘れられない悲しい事件がしばらく相次いだ。北から攻めてくるソ連軍の中には中央アジアの人も入っていた。その人たちは私たち朝鮮人と同じ顔をしている。それを見てサハリンの日本人は「朝鮮人が日本人に復讐しようとソ連軍の手先になっている」と誤解した。朝鮮人のせいで日本国は戦争に負けたという噂が広がり、帰国のどさくさに集団虐殺を行った日本人がいたのです。

朝鮮人虐殺事件

 炭鉱の町では、朝鮮人労働者を炭坑に入れてから出口を塞いで爆破しようとする計画もあったと言います。その計画は良心的な日本人が大反対をして実行には至らなかったそうですが、いくつかの町ではその虐殺が実際行なわれた。ここで一番有名な事件はミズホ村とポロナイスクでの虐殺です。ミズホ村はユジノサハリンスクからホルムスクへ行く途中にある町で、ここは民間人による朝鮮人虐殺で有名です。ポロナイスクでは日本の警察によってそれが行なわれた。2つの事件のことはしばらく噂に過ぎなかった。しかし、最近それに関する資料が見つかり、その事件の全貌が明らかになった。