哀れ、哀れ・晋三氏の憂鬱 《外交の安倍が泣いている》片山通夫

この28日、北朝鮮の金正恩氏が電撃的に北京を訪問し習近平氏と会談した。むろんこのニュースは世界を駆け巡り、アメリカと北朝鮮の会談への布石となると思われる。核実験やミサイルを撃ってきた北朝鮮は中国との関係が冷え切っていたように思えた。しかしながら、やはり両国の関係は朝鮮戦争以来の「血盟関係」なのだろう。晋三氏は心穏やかに夜を過ごすことができない。なんでも北朝鮮の核開発関連の人員が半減させたというニュースまで流れてきている。本来ならば、画期的に平和への靴音が響いてきたのだから、喜ぶべきなのだ。韓国や中国、そして我が国帆の大方の国民は、平和への足取りに安どしていると思われる。

しかし、しかしなのだ。

晋三氏は呟いた。
「それじゃ困るのよ。トランプからは莫大な武器を買わされ、世界では外相共々北朝鮮の脅威と訴えてきて、おまけに外遊するたびに金をばらまいてきたのに…」

晋三氏はたった一つ自負してきた外交が音を立てて崩れてきたことを実感することにるとは思いもしなかった。そういえば「プーチン大統領も北方領土は返さないとか・・・。あれだけ下関で歓待したのに…」

日本の国民のみならず、世界の人々が「晋三氏の自負は日本国民の血税で成り立っていたこと」を知っている。

知らなかったのは「勘違いしていた本人」だけなのだ。