現代時評plus《平昌オリンピック開幕》片山通夫

行くの行かないのと散々迷った(??)挙句、結局開幕式に参加した安倍首相。かのl国の大統領に「米韓軍事演習」をオリンピック・パラリンピック終了後に再開するよう即した。聯合ニュースが《安倍首相 韓米軍事演習「予定通り実施を」=文大統領「内政問題」と反発》とある。
その翌日、北朝鮮の代表団と会った文大統領は北朝鮮の金正恩委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長から《正恩氏 文大統領に早期の訪朝要請=南北改善の意思示す親書》を受け取った。平壌で会いましょうということだ。むろん文大統領は少なくとも今親書を受け取ったということであり、平壌訪問の環境を整えるということだ。

そして同通信は11日になって《米ホワイトハウスの関係者は10日(米東部時間)、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪朝を要請したことについて、「北朝鮮に対する統一した対応を巡り、韓国側と緊密に連絡を取っている」と明らかにした。聯合ニュースの書面での質問に答えた》と報じた。

この《韓国側と緊密に連絡を取っている》という意味は今後の展開を待たねばならないが、ペンス米副大統領がたった5分でレセプションを抜けだしたというニュースに驚きを隠せない。彼は安倍首相とそれこそ「緊密に」意見の一致をみて安倍首相曰く「一層の圧力を」とおうむ返しに伝えたようである。

 一方、「北朝鮮の核攻撃を受けたら東京だけで最大800万人を超える死傷者シミュレーション」があるという衝撃的なレポートがあった。米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」の試算である。

 その内容には驚く。
《東京とソウルで死者210万人、負傷者770万人にものぼる》日本政府はこの間、米朝間の緊張の高まりを前に、あくまでも対米追従を続ける姿勢を貫いている。11月29日の参院予算委員会で、自民党の山本一太議員が、「日本国民を守るために必要だと感じた時、総理がトランプ大統領に『今は攻撃を思いとどまってくれ』と助言する覚悟があるのか?」と問いただした際も、安倍総理は「『全ての選択肢がテーブルの上にある』というトランプ大統領の方針を、私は一貫して支持」と、戦争に巻き込まれるのを是とするかのような、驚きの答弁を繰り広げた。
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 どうも安倍首相は「東京やソウルが戦争に巻き込まれても」トランプ大統領に附いてゆくと決心したようだ。決して「外交で」北朝鮮と交渉する気はなさそうだ。
この点韓国の文大統領のほうがはるかに大人でまっとうな判断をするような気がする。変な話だが他国の当事者を頼らざるを得ないわが国は悲しい。

 平昌オリンピック・パラリンピックが永久に続いてほしい気分だ。